Maria Yudina & Victor Derevianko / Stravinsky & Bartok

マリア・ユーディナは1899年生まれのロシアのピアニストです。
音楽院時代は、ショスタコーヴィチやソフロニツキーと同期だったそうですので、多くの作品はモノラル録音です。

また、当時のロシアにおいて、反政府的な行動をしていたので、国外での演奏を禁止されていました。そのため、他のアーティストと異なり、メロディアの作品しか見かけません。

これは、それほど多く無いステレオ作品の1つです。

Maria Yudina & Victor Derevianko / Stravinsky: Concert for Two Pianos, Bartok: Sonata for Two Pianos and Percussions
Melodia 33CM 02297-98
33CM 02297-98

ストラヴィンスキーとバルトークのピアノ連弾作品です。
この時代は、作曲された当時を知っている人たちが録音したギリギリの世代ではないでしょうか。

Viktor Dereviankoは、ショスタコーヴィッチの編曲者としてチラチラ名前を見かけますが、どんな人なのか良く分かりません。

あのリヒテルが
「私の人生において、太陽のように崇めるピアニストは3人いた。」
と言った3人のうちの1人が、このユーディナであり、

「ユーディナに比べればグールドのバッハは赤ん坊みたいなものだ。」
と言わせたほど、個のキャラクターが強い人物だったそうです。

ただ、一方で
「エキセントリックで、人並み外れた(extraordinary)芸術家。疑いもなく誠実だったが、作曲家との関係に対しては不誠実だ」
とも言っており、真意はどちらか分かりません。両方真実なのかもしれません。

彼女の葬儀では、ラフマニノフを演奏していますので、尊敬していたのは確かだと思います。

技巧派と言えば聞こえは良いですが、全て自分の解釈でアレンジしてしまう人ですので、その点はリヒテルの思想とは大きく異なると思います。
この作品でも強い求心力でグイグイ引っ張ります。

なるべく買わないようにしているメロディアですが、ステレオに関してはポツポツ集めてみたいと思わせる何かを持っているピアニストです。