クラシック入門CD10枚

このブログではクラシックを中心に紹介していますが、僕のクラシック歴は非常に浅く、10年前なら殆どクラシックを聴く事はありませんでした。

クラシックの歴史を書くと長くなりますが、今日存在するポピュラー音楽の殆どはクラシックの時代に作られたルールから進化していません。

例えばロックが好きな人が、日本のものしか聴かない、英国のものは興味ない、としたらかなり損していると思いませんか?

音楽が好きな人が、クラシックは興味が無いというのは同義だと思います。

初心者のためのクラシック入門CD

他のジャンルと違い、全く知識の無い人は何から買ったらよいかわからない世界だと思います。あまり難しい事は抜きにして、非クラシックの人が入りやすいという意味で10枚紹介してみます。

ここではCDのみ、原則新品で購入可能な物、廃盤でも比較的入手しやすい作品を取り上げています。クラシックを聴く事のキッカケになってもらえるとうれしいのですが。

Samson Francois / Ravel: Piano Works Vol. 2

Samson Francois / Ravel: Piano Works Vol. 2
なぜ、Vol.1でないかというと、こちらの方が選曲が良いからです。亡き王女のためのパヴァーヌ、水の戯れ、海原の小舟など、どれもとても美しいです。

Rosalyn Tureck / Bach: Well-Tempered Clavier 1 & 2

Rosalyn Tureck / Bach: Well-Tempered Clavier 1 & 2

テューレックはバッハのスペシャリストで、グレン・グールドが影響を受けたピアニストとしても有名です。本来、チェンバロで演奏されていたバッハの作品がピアノで演奏されるようになったのは、彼女の功績が大きいと思います。

モノラル時代の作品です。EMIのステレオレコードなどは非常に高価ですが、CDでも演奏の素晴らしさは十分伝わると思います。4枚組です。バッハの平均律は長編で聴く方にも体力が要求されますが、不思議とずっと聴いていたくなります。

Karl Suske / Bach: Sonatas and Partitas for Solo Violin

Karl Suske / Bach: Sonatas and Partitas for Solo Violin
続いてヴァイオリンです。バッハの無伴奏は、ヴァイオリン独奏としては最も有名で、ヴァイオリニストであれば1度は挑戦する作品です。以前レコードでも取り上げていますが、このズスケの作品が僕は最も好きです。無の境地を感じます。真っ暗闇の中に自分1人だけがいるような感覚です。

Isabelle Faust & Florent Boffard / Faure: Sonates Pour violon et Piano

Isabelle Faust & Florent Boffard / Faure: Sonates Pour violon et Piano
ドイツのイザベル・ファウストとフロラン・ボファールによる、フォーレのヴァイオリンソナタ集。冒頭から引き込まれるメロディーで、聴きやすい作品です。ファウストは現役では最も期待しているヴァイオリニストの1人です。十分なテクニックと表現力を兼ね備えています。

Karl Suske & Walter Olbertz / Mozart: The Violin Sonatas

Karl Suske & Walter Olbertz / Mozart: The Violin Sonatas
ズスケとオルベルツによるモーツァルトのヴァイオリンソナタ集。5枚組。

Amazonをチェックしたらビックリするくらい値段が上がっていますが、中古でも安く転がっていると思います。東独らしい端正な演奏です。バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンどれをとっても、奏者が前に出ないで曲の持ち味を上手に引き出しています。中でもこのモーツァルトは素晴らしいです。
オリジナルはバラ7枚のレコードですが、このCDでも十分に作品の素晴らしさは伝わります。

Michel Corboz / Faure: Requiem

Michel Corboz / Faure: Requiem
モーツァルト、ヴェルディと並び3大レクイエムと言われるフォーレの作品。レクイエムとは、亡くなった人が安らかに天国に行くことができるようにと祈るものです。他の作品と大きく異なるのは最後の審判の部分を取り上げていない点で、死の恐怖よりも癒しの作品です。

Ernest Ansermet / Falla: Three Cornered Hat

Ernest Ansermet / Falla: Three Cornered Hat
アンセルメの三角帽子です。1961年の作品ですが、このレコードの初版をとある方に聴かせて頂いて、オリジナルレコードの大切さを知りました。オーディオ的要素も満載ですが、普通に楽しい作品です。

Jukka-Pekka Saraste / Sibelius: Lemminkainen Suite, Night Ride and Sunrise

Jukka-Pekka Saraste / Sibelius: Lemminkainen Suite, Night Ride and Sunrise
フィンランド人、ユッカ=ペッカ・サラステによるシベリウスです。菅野沖彦氏が推薦していて購入したような記憶があります。当然録音も素晴らしいのですが、ヒンヤリとした空気感が好きです。冬が似合う作品。

Martha Argerich / Rachmaninoff: Piano Concerto No. 3, Tchaikovsky: Piano Concerto No. 1

Martha Argerich / Rachmaninoff: Piano Concerto No. 3, Tchaikovsky: Piano Concerto No. 1
アルゲリッチは独奏よりも協奏曲の方が好きです。男性以上に男性的というかグイグイ引っ張って行きますね。82年のライブ録音です。デジタル初期のフィリップス、特に西独盤は日本版より明らかに音が良いです。次に紹介するムローヴァもそうです。最近はレコード同様、CDも初期の方が良いのでは?と感じることが多いです。

Amazonのリンクはフィリップス盤ではありませんが、参考までに。

Viktoria Mullova / Vivaldi: The Four Seasons

Viktoria Mullova / Vivaldi: The Four Seasons

ヴィヴァルディの四季は誰でも一度は聴いたことがある作品だと思います。春が有名ですが、冬はロック好きにもアピールできる曲だと思います。

初期のムローヴァはファウスト以上に好きでしたが、ピリオドに傾倒してからは少し距離を置いています。ピリオドとは曲が作られた当時の楽器、奏法で演奏する方式です。理屈的にはピリオドの方が正しいと思いますし、ピリオドにも素晴らしい作品はたくさんあると思います。この作品はピリオドに傾倒する前の録音です。

ピリオドとモダンについては別の機会に触れたいと思います。

以上10枚紹介してみました。

交響曲はあえて外しました。つまみ聴きがし難いので入門には向かないと考えました。ベートーヴェンが無いのは僕の好みの問題です。

オーディオファイルのためのCDも紹介しています。

普段はレコードを中心に書いていますが、たまにはCD編を。 オーディオシステムのチェックとしても使っている高音質作品を紹介します。ヴォーカル編も掲載しま...

コメント

  1. estuary より:

    はじめまして。
    この記事は、クラシックに入門したい私にとっては非常に参考になりました。
    10枚の中で、CDが2枚組以下のものは購入して聞いてみたのですが、その中でもBach violin sonata, Faure sonata, 四季が気に入りました。
    もしよろしければ、他のお勧めも教えていただけないでしょうか。

  2. ペリ より:

    estuaryさま

    コメントありがとうございます。
    気に入って頂けて大変光栄です。

    その3枚から考えると、モーツァルトのVnソナタがまさにお勧めですが、5枚組なので、確かに入門としてはハードルが高いですね。入門編は入手し易さを前提に選んだつもりなのですが、2枚組以上にするべきではなかったと反省しています。

    ピアノよりもヴァイオリンの作品の方が良いのかもしれませんね。

    例えばフランクとラヴェルのVnソナタのこれとかどうでしょう。

    あと、書籍としては岡田 暁生 西洋音楽史がお勧めです。
    大枠としてのクラシックの歴史が分かります。この本は10回くらい読みました。
    いわゆる名盤紹介では無いですが、クラシックの大筋の流れを理解するのに最適だと思います。

  3. estuary より:

    ご教示ありがとうございました。
    そちらのCDと書籍についても購入してみようかと思います。