英Columbia VS 仏Pathe

これの続きです。

ふと思うことがあり、EMIについて自分なりに調べていました。 レーベルの規模が大き過ぎて全ては網羅できませんが、無理やりまとめてみます。ほぼウィキペデ...

EMIの歴史を紹介する中で、国別のクオリティー差はあるのか?
というお題で終わっていましたので、実際に比べてみます。

英Columbiaと仏Patheでの音質比較

EMI関連は、基本は英国のレコードで評価するべきだと思いますが、例えばアーティスト、作曲家、録音場所がフランスで行われていれば、仏のほうがオリジナルでは??という考えは当然あると思います。

ただし、前にも書きましたが、フランス録音でも、英国から録音技師が向かい、マスターを英国に持ち帰るケースも多くあるそうです。この辺は今となっては調べようが無いですが…。

ここで、このレーベルでは最も思い入れのあるレコードを1枚取り上げます。

Samson Francois / Ravel: Concerto in G Major, Concerto For The Left Hand
francois_ravel
このブログで最初に取り上げたレコードはこのサンソン・フランソワのラヴェルです。
当初は英Columbiaしか持っていませんでした。

その後、仏Patheのセミサークル相当CVB836を入手し、その音が悪くなかったので初版も入手しました。
フランス人のラヴェルをフランス人ピアニスト、オケもパリ管弦楽団という内容です。

英盤はSAX2394、仏盤はSAXF136でいわゆる棒付きジャけです。
2つある協奏曲の内、左手の序盤で交互に何度か聴き比べてみました。

今までの経験上、パテ盤はキリッとしていて、どちらかと言えば腰高なイメージを持っていました。
実際、セミサークルに当たるCVB836はそのような印象を受けます。

SAXF136を聴くと、CVBに比べると濃い音に変わります。線は細いですが、切れ味はCVBの方がありますね。
SAX2394との比較だと、初版同士で比べると思ったほどの大きな差はありません。
強いて言えば、やはり英盤のほうが重心が低いでしょうか。

盤の材質の問題なのか、英コロムビアの初期盤は、見た目がきれいでもノイジーなレコードが多くあります。
仏盤のほうがノイズが少ないことが多いです。

良質な英初版をコレクションできる経済力がある人は、それが間違いないと思いますが、パフォーマンスでいうと、仏2版以降も悪くはないと思います。

今回は比較したレコードがラヴェルとフランソワにパリ管でしたので、一般的な作品だともっと英盤有利だと思われます。