ディーリアスと聞くと、英国の作曲者よりも、dCSのD/Aコンバーターを先に思い浮かべてしまうほど手元に音源は有りません。
このレコードは、大好きなコニサーレーベル、そしてウィルコミルスカですが、レコードはSQステレオ盤だったのでスルーしていました。
参考: 4チャンネルステレオSQ
先にCDを入手し、素晴らしい内容だったのでレコードは後から買いました。
コニサーは全て廃盤ですが、CDの方が入手性は悪いです。
Wanda Wilkomirska / Ravel & Grieg Violin Sonatas
Connoisseur Society CSQ-2069
結論から言うと、この作品はCDの方が良いですね。
レコードも悪くはありませんが、同レーベルの水準でいうと1枚ベールが掛かっているような音がします。CDの方が強くて鮮度も有ります。
EMIあたりだと、同一作品で通常ステレオとSQステレオが存在する作品も有ります。その時は通常ステレオ自体が良い録音では無かったので真剣に比較しませんでした。SQステレオが悪さをしているのか分かりません。
ディーリアスは、ヴァイオリン・ソナタを3曲残しており、このレコードはそれをすべて収録しています。1番、2番が単楽章、3番のみ3楽章の構成になっています。
歌曲のイメージが強い作曲家ですが、ヴァイオリン・ソナタは好みで気に入りました。
この曲が持つ、もの悲しい雰囲気に対しては、ウィルコミルスカの音は主張が強すぎる感もあり、繊細な表現が欲しい部分も有りますが、愛聴盤の1つとなりました。
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