Hilliard Ensemble / Perotin

Hilliard Ensemble / Perotin
ECM New Series 1385
Perotin (ECM New Series 1385)
ECMというと、冷たい空気感のあるジャズというイメージが有ります。このNew Seriesは、クラシックの作品を中心としていますが、一般的なクラシックのイメージよりも古楽などあまり他ではリリースされない物を中心にしているようです。

ヒリヤード・アンサンブルは、その中でも中心的なグループで、グレゴリオ聖歌が流行した時に一躍有名になりました。
彼らのCD、LPは幾つか持っていますが、扱う時代が違ってもある程度の統一感を持っていると思います。僕は、ルネサンス期の作品である、Gesualdo: Tenebraeという2枚組のCDを一番よく聴きます。

今回紹介した作品は、グレゴリオ聖歌以降の、いわゆるノートルダム楽派と呼ばれている時代です。低音部分に原型を殆ど残していないグレゴリオ聖歌があり、その上に自由に作られた旋律が装飾されています。

現代音楽を除く、ふだん私たちが聴いている殆どの音楽は、主旋律と伴奏で成り立っていますが、この時代の作品は音楽の構造が異なり、それぞれのパートが対等で、全体が大きなうねりを持っています。
はじめてこれらの音楽に触れると無調の現代音楽を聴いているのと同じような不思議な気持ちになると思います。

唯1つ残念なのは、このECM New Seriesは、LPの音質がイマイチな点です。ヒリヤード・アンサンブルに限って言えば、CDだけ持っていれば良い気がします。