クラシックにおけるEMIレーベルの変遷

ふと思うことがあり、EMIについて自分なりに調べていました。
レーベルの規模が大き過ぎて全ては網羅できませんが、無理やりまとめてみます。

ほぼウィキペディアのままです。
参考: EMI – Wikipedia

以前に英国レーベルのラベルについて紹介しています。

名盤と呼ばれる作品は、再発を繰り返していますが、クラシックのレコードに限って言えば、オリジナルプレスより優れた再発は殆ど有りません。モノラルレコードには...

EMI(Electric and Musical Industries)とは?

ここでは、英国のクラシックを軸として紹介していきます。

ザックリいうと、元々は多くのレーベルを抱えるグループ会社の総称でした。”EMI”というレーベルができたのは1972年からになるそうです。

大きな流れとしては、コロムビアとHMVの2つ、合併後のEMIです。

コロムビア

米コロムビアが本家です。米コロムビアの英国支店という位置づけで設立されています。
1922年に独立し、オデオンとパーロフォンを買収。

1928年には仏パテを買収。

1931年HMVと合併。EMIとなる。

HMV

元々はグラムフォンという社名です。
英グラムフォンの子会社としてドイツに作られたのが、現在の独グラムフォンの始まりです。

その後、ニッパー犬の”His Master’s Voice”からHMVの愛称で呼ばれています。

1925年に、ドイツ支店だった、独グラムフォンが独資本の別会社となったため、独における新レーベル、エレクトローラを設立。

1931年コロムビアと合併。EMIとなる。

EMI

1931年に英コロムビアと、HMVにより設立。
ただし、コロムビアであれば、33CX(モノ)/SAX(ステレオ)、HMVであればALP(モノ)/ASD(ステレオ)のように、それぞれ別のレーベルとしてリリースが続きます。

1951年に米国キャピトルの買収に乗り出す。
後にコロムビア、HMVの音源を米国市場向けにリリースしています。
いわゆるエンジェル盤ですが、残念ながらクオリティーは低いです。

キャピトル買収後、米コロムビア、RCAビクターとの提携が終了。

1958年 最初のステレオレコードを、HMVレーベルよりリリース。
(ASD251 ビーチャム指揮、シェヘラザード。)

1973年 東芝の独立レーベルに資本参加し、東芝EMI誕生。

1979年 初のデジタル録音。EMI名義として。
(ASD3804 プレヴィン指揮、ドビュッシー 管弦楽のための映像。)

1982年 EMIとして初のCDをリリース。東芝EMIより。
カッティングとプレスはCBSソニーに委託。

1992年 英ヴァージンを買収。

1995年 独インターコード買収。

2007年 投資ファンド、テラ・ファーマに買収される。

2011年 シティグループがEMIの全株式を取得し、経営権を掌握。
ユニバーサル・ミュージックがレコード部門を買収。
ソニーを中心とした企業連合が、音楽出版事業を買収。

2013年 ユニバーサル・ミュージックが主要部門であるパーロフォン・レーベル・グループを、ワーナー・ミュージック・グループに売却することで合意。

現在に至る

国別のクオリティー差はあるのか?

前置きがずいぶん長くなりました。ここからが本題。

結局のところ、英をオリジナルと考え、独であればエレクトローラ、仏ならパテ、米キャピタル等々各国でリリースされております。

本国で製造したメタル原盤を各国に送り、国ごとの差をできるだけ少なくしようとしていたDECCAに対し、EMIはマスターのダビングに無頓着だっと言われています。

実際は、DECCAでさえ、英盤と仏盤、独盤には差がありますが、EMIに関してはそれ以上に大きな差が存在します。

また、いわゆる再発盤の音の違いも大きく、大きな意味でのEMIサウンドのイメージが掴み難い原因になっています。

経験上、ひとまず英盤を買っていれば間違いないと思いますが、一部のレコードでは仏盤の方が良いとか、独も悪くないとか当然出てきます。

仏のアーティストで、仏録音なら当然それもあり得えますが、フルトヴェンクラーのウィーン録音、カラヤンのミラノ録音などEMIで連想されるような大陸の録音でさえ、英国人スタッフが現地で録音し、マスターも英国に持ち帰っているケースはたくさんあるそうです。

あとは、英盤が存在しないレコードもあります。
海外では、No ASDとかNo SAXと紹介されることもあります。イタリアのみとか、フランスのみとか。

基本的に英盤しか買ってませんが、どうしても比較したくて別国の初版を持っているレコードがありますので、後日紹介します。

追記。実際に比較してみました。

これの続きです。EMIの歴史を紹介する中で、国別のクオリティー差はあるのか? というお題で終わっていましたので、実際に比べてみます。 英Co...