スイッチングハブ UpTone Audio EtherREGEN 導入

導入してから1年近く経ってしまい、当時の印象が曖昧になっていますがスイッチングハブを入れ替えました。

結論から言うとかなり満足しています。

過去の歴史

スイッチングハブ ThunderData Bonn N8導入
オーディオ用のスイッチングハブThunderData Bonn N8を導入しました
NETGEAR GS105Eをオーディオ用HUBとして使う
オーディオ用のHUBとして最適なNETGEAR GS105Eの設定方法について。

ThunderData Bonn N8は特に不満もなく、価格上位のDELAのS100と比較してもN8の方が普通に良いと思っていましたし、倍近いOEMモデルには、筐体以外の違いが見いだせず触手は動きませんでした。

事前にEtherREGEN所有者のオーディオルームで聴く機会があったこと、製品コンセプトと技術的背景などに共感して購入しました。

本国サイトから直販で購入しました。今のところ10Mクロックを導入する予定はないですが、注文時にインピーダンスは50Ω指定しました。
(75Ω出力の10Mクロックで良い製品を知らないため)

UpTone Audio EtherREGEN

I. 製品特徴


分かりやすい特徴として
・ノイズに対する徹底的な対策
・10Mクロック入力あり
・Aサイドはギガビットで4つのRJ45端子、1つのSFPポートあり
・アース端子あり
・Bサイドは1つのRJ45端子、こちらはAサイドとは電気的に絶縁、プレーヤー用として100M設計

Back to technical features:

EtherREGEN has two isolated data/power/clock domains. Each isolated domain is re-clocked using 10GHz-capable ultra-low-jitter (less than 0.8 picoseconds) differential flip-flops.
The clocking system runs from an advanced, programmable, jitter-attenuating clock synthesizer with four differential outputs. It is referenced to an ultra-low-jitter/phase-noise Crystek CCHD-575 oscillator. Importantly, the clock distribution system (for the switch chip, the special Ethernet format conversion chips, and the high-speed flip-flops) is run differentially throughout. Special conversion buffers are positioned just millimeters from chips that require single-ended clocks.
Even the magnetics of the four Gigabit ‘A’-side ports are special. We chose an RJ45 module that utilizes 12 transformer cores in each port (most Ethernet ports have 2~6 cores), and ground their center-taps through capacitors in a way that blocks port-to-port AC leakage currents.
To support its performance, the power networks of the EtherREGEN are as sophisticated and costly as the rest of the design. We use 12 of the world’s lowest-noise, lowest-impedance integrated voltage regulators—the famous Linear Technology LT3045 and LT3042. Supporting both the voltage regulators and the data chips are 195 low-inductance, X7R and X5R capacitors sized and selected by their derating curves.
The EtherREGEN incorporates two newly introduced Ethernet transceiver chips—one on each side of the ADIM™. These advanced chips were very new at the time of design; UpTone was among the first OEM manufacturers in the world to engineer a product using them.
The main processor is an advanced, flexible, and fully managed switch processor—with integrated high quality PHYs and support for all current IEEE network protocols.

参考: EtherREGEN

SFPポートも付いているので、マスターデータを保存しているPCにSFPのカードでも刺してみようかとも思いましたが、同社ではSFPは全く推奨していません。

いわく、コストが大して変わらないので付けた。
SFP端子のあるルーターを持っている人はともかく、このために新規で光ケーブルを引っ張る必要はないと言っています。

もともと完全なガルバニックアイソレーションができている、EtherREGENには光絶縁をするメリットが無いということのようです。

II. 接続構成

メーカーでは、通常のスイッチと、オーディオプレーヤーの間にEtherREGENの接続を推奨しています。
私が知人宅で聴いたのもこの方法で、オーディオ用スイッチで定評のあるテレガードナーのM12 SWITCH IE GOLDからプレーヤー直と、EtherREGEN経由での比較でした。
明らかにEtherREGEN経由の方がノイズレスで滑らかな印象を受けました。

当方は別のスイッチを使っていません。

現在の構成としては
Aポートは下記3系統
いずれもLANアイソレーター経由
・無線LAN子機(NEC WG1200CR)、
・Roon Coreおよび音源の保管庫(Synology DS720+)
・マスターデーターを保存しているPC(自作 WIN10)

Bポート
・ラズパイI2S DAC

Aポートとは完全にガルバニックアイソレーションできていることから、LANアイソレーターは撤去しました。

ここだけ100M 4芯タイプのイーサネットケーブルを使用しています。
オーディオメーカーだと、Crystal CableやSiltechが4芯タイプとして有名です。

実際に音もかなり良かったですが、予算的に導入できず…。

今世の中に売っているケーブルの99%はカテゴリ5e以上のギガビット対応、8芯のケーブルです。100M 4芯のケーブルはかなりレアですが、スリーエムで売っているのを発見してとりあえずそれを使っています。余計な通信をしない、低ノイズというメリットはあると思います。

手持ちの中途半端なオーディオ用イーサネットケーブル(カテゴリ7)よりは良かったです。

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プレーヤーなど、ギガビットが不要な機器にはお勧めです

また、電源はとりあえずエーワイ電子のアナログ電源、12Vにしました。
思うことがあって、スイッチングに変えるかもしれません。

III. アース端子について

Bポート側にアース端子が付いていますが、このアース端子はA端子側と導通があります。

Bポートはガルバニックアイソレーションされていて、アースは導通されません。

当方はA端子側のケーブルには全てLANアイソレーターを繋いでいるので、このグランド端子にアースを落としてもアイソレーターで遮断されるため現状は繋いでいません。

IV. 発熱について

本国のフォーラムでも話題になっていますが、とにかく熱くなります。
当方が使用しているすべてのオーディオ機器で一番熱いです。
いちおう、基板上の発熱が均一になるように設計しているので、熱は持つが心配ないという公式発表があるので、24時間365日動かしていますが、いまのところノートラブルです。

V. クロックについて

現状はインターナルで使用しています。
外部クロック入力はデフォルトだと75Ωになりますが、注文時に50Ωも指定できます。

今は未使用なので、気持ち的に終端プラグを付けています。
入力に使う意味があるのか分かりませんが、聴感上は少し良くなったのでそのまま付けています。

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当方はトーコネのBNC-TD 50Ωという製品を使用しています

最後に、設計者によるホワイトペーパーを紹介しておきます。
これはネットワークオーディオというよりもデジタルオーディオを行う上でとても面白い内容になっています。

参考: UpTone-J.Swenson_EtherREGEN_white_paper(PDF)

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