矢野顕子で一番好きな作品なので、レコード化のニュースを見た瞬間に予約注文しました。
紆余曲折あり、一時はもう発売されないのかな、と諦めていましたが、無事にリリースされましたね。
矢野 顕子 / SUPER FOLK SONG
Sony MHJL-14
今は分かりませんが、一発録りしていた時代の作品です。

アナログ化が延期になった理由は、当初はアメリカでカッティングする予定でしたが、3度のテストプレスで静電気起因によるSNの悪さに納得がいかず、原料の開発を行い日本国内のカッティングに切り替えたためです。
物理的にレコードはCDと比べるとノイズがありますので、無音から弱音時の表現はCDに劣ります。
ピアノ作品の場合は特にその差が顕著に出ます。
ヴァイオリン作品とか、ポピュラー系だと音色とか鮮度でごまかせてしまうケースが多いのですが、SNが大事になる作品だとどうしてもデジタルソースの方が有利だなと最近思うようになってきました。
レコードの静電気、チリや埃問題は永遠のテーマですが、新品中古問わず、超音波洗浄してから聴いていますので、針先に埃がたまるようなことはもう無くなりました。
レコードを常に洗っていると、盤を触るだけで英デッカとかドイツグラムフォンとか、オリジナルと復刻の違いとかだんだん分かってきます。
また、袋から出した時点で、静電気に強い盤とそうでない盤も直ぐにわかります。
このレコードは、素晴らしい盤質です。
超音波洗浄してから聴いていますが、おそらくそのまま聴いてもほとんど静電気の影響は感じない気がします。
そして音質も近年のレコードとしては最高レベルですね。
ピアノ作品でここまでSNの高いレコードはそうそう無いと思います。
新しいソニー静岡カッティングのレコードが全部このクオリティーで出てくるなら、現在最高と言われているドイツ・パラス社プレスよりも上ですね。
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