CDが世に出た当初は、アナログ録音の作品も多くありました。逆にレコードでもデジタル録音の作品が増えた時期です。CDであればADDやDDDなどの表記で確認できますし、レコードでもデジタル録音であることを表記している場合が多いと思います。
最近、ファウストがバッハの無伴奏を3枚組LPでリリースする事が話題になりました。この作品はCDでは所有しています。マスターは96k/24bitらしいので、本来であればハイレゾ配信の方がメリットはあると思いますが、この時代にあえて全集をレコードでリリースすることは素晴らしいと思います。
無伴奏はそれなりに所有していますが、CDリリースとしてはかなり好きな演奏でよく聴いています。中古で15000円だったら直ぐに買うのに、新譜で3枚15000円だとなぜか躊躇します。すぐ廃盤になるでしょうが、そのあとハイレゾが出たら…とか余計な事を考えてしまいます。
今回は、ファウストではなくムローヴァの作品を取り上げます。
Viktoria Mullova / Tchaikovsky & Sibelius: Violin Concertos
Philips 416 812
この作品もデジタル録音です。ムローヴァはフィリップス時代のCDはほぼ集めました。LP化されている物はそれほど多くなく、しかもなかなか入手難です。
本作は比較的入手がし易いレコードだと思います。この作品を私の環境で比較すると、LPの方が好みにはなりますが、大きなアドバンテージは感じません。同グレードのデジタル/アナログ機器で比較すれば、CDで良い気がします。
ムローヴァの無伴奏で言えば、Works for Solo Violinというタイトルが同様にCD/LPで入手ができます。これもデジタル録音です。個人的にはファウストよりもムローヴァの方が好きなのですが、こちらの作品はCDしか所有していません。
LPは当然廃盤ですが、今入手しようと思うとファウストの全集よりも高いです。気持ちとしては、やはりこちらを先に入手してからでしょうか。
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