超音波レコードクリーナーとバキューム式クリーナー

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アナログレコードを再生する上で、最も音質に影響があるのは何でしょうか?
ターンテーブル、トーンアーム、カートリッジ、フォノイコライザー、どれも大事だとは思いますが、やはり再生する盤ではないでしょうか。

初期盤を集めるようになってから、レコードクリーニングの大切さがようやく分かりました。今では新譜でも、必ずクリーニングしてから聴くようにしています。自宅では、超音波洗浄機を使用しています。
トークシステムUS-60V
このモデルを購入する時に、VPI、Hannlも選択肢にあり相当悩みました。それぞれ実機でクリーニングもさせてもらい、比較した印象は次の通りです。

レコードクリーニングマシンの比較

1. VPI / HW16.5

長所は、購入のしやすさ(価格)。
バキューム式を手軽に使ってみたい人向け。

レイカのバランスウォッシャーや、アルカリ系のクリーニング液は、拭き取りが大前提のため、拭き残りがあると逆にノイズが増えることもあります。

バキューム式の良いところは、任意のクリーニング液が使えることと、そのクリーニング液をバキュームで吸い取れる事です。手動でのクリーニングと比較すると副作用が少なくデメリットはあまりありません。

短所は、ブラシで盤をなぞるだけなので、溝奥の汚れが取り難い。逆回転ができない。バキューム音がうるさい。

参考: メーカーサイト VPI / HW16.5

2. トークシステム(ベルドリーム) / US-60V

長所は、ブラシと超音波のハイブリッドで洗浄効果が高い。
表裏同時に洗う事ができる。レコードの向きを替える事で逆回りに洗浄ができる。バキューム式よりは静か(扉を閉めていれば、家族が寝ている夜中でも使える)。ランニングコストが安い。半自動式なので、洗浄中は他の作業ができる。水の温度調整ができる(37度にしています)。

短所は、2Lの液体が必要。当方は、シーガルフォーの浄水を使用。レコードを乾かす場所、時間が必要。ガレージメーカーなので、長期的なメンテナンスが心配。

なお、ベルドリームでも同内容の製品がありますが、こちらが本家でベルドリームが販売代理を行っています。商品は同じです。

参考: メーカーサイト US-60v

3. DRAABE / Nessi Vinylmaster

draabe
これも気になっていたので、触らせてもらいました。
一番のメリットはバキューム音が非常に静かであること。

トークシステムの超音波音よりも静かで、レコード洗いながら音楽が聴けるレベル。
また、レコードを洗う作業自体が少ない動作で簡潔に行うことができます。

どんなに洗浄効果が高い製品でも、洗うという行為が面倒になってしまうと宝の持ち腐れです。その点では、このネッシーが最も手軽に洗浄できると感じました。
個人的にはVPIの倍の価格だけある、満足度はあると思います。
これでローリングブラシがあれば、Hannlの出番無しですが…。

参考: DRAABE レコードクリーナー Nessie Vinylmaster

4. Hannl /?Mera

hannl
長所は洗浄力。洗浄の大切さを教えてくれた機械。ただし、ローリングブラシ必須。これで液体を盤に叩きつける事による洗浄効果は大きい。逆回転可能。ほぼ自動なので、洗浄中は他の作業が可能。

短所は価格。ただし、貴重盤をそれなりに持っている方であれば、1枚当たりで換算するとむしろ安い気もする。また、バキューム音はうるさい。僕が体験したのは旧モデルで、現行上位モデルはDCモーターで静かになっているそうです。

参考: Hann lLimited B Autom Eco 24Vバキューム式レコードクリーナー(DCモータータイプ)ハンル メラ

比較した結果

価格と動作音でトークシステムを選択しました。既に1000枚位は洗いました。概ね満足しています。

また、このモデルの良い点の1つとして、レーベル面を挟む構造になっていますので濡らす心配がありません。レコードがあまりにも汚れている場合は、先に水道で水洗いして大きな汚れを落としてから超音波洗浄ができます。

このレーベルカバーは単品売りもしていますので、そこからクリーニングを始めるのも良いと思います。

トークシステムUS-60V_2
盤を乾かしているところ。乾燥台は、ベルドリームのものです。100均でもありそうですが…。乾燥台の下の受け皿は100均ですが、違和感ありませんね。

レコードが綺麗になったら、次はスタイラス(針先)のクリーニングです。

超音波スタイラスクリーナー
本来、レコードの針は、カンチレバーが劣化した時が寿命だと思いますが、多くの場合、スタイラスに固着した汚れによって使えなくなる事が多いそうです。僕...