レコード洗浄液

以前、超音波レコードクリーナーを紹介しましたが、導入を検討していたバキューム式との違いについて書いてみたいと思います。

超音波レコードクリーナーとバキューム式クリーナー
レコード洗浄機の比較。トークシステム(ベルドリーム)の超音波タイプとVPI、Hannl(ハンル)のバキューム式クリーニングマシンと比較した感想。

バキューム式のクリーナーは、基本的には手動で液を垂らして拭き取る作業を、バキュームで吸い上げるというだけで、手動よりもクリーニング効果がある訳ではありません。

液を垂らすタイプのクリーナーの場合、汚れを取るだけではなく、静電気防止、カビ防止など、任意のクリーニング液を使えるというメリットはあります。ただし、盤に液を垂らしただけでは、実際にカートリッジの針先がトレースする溝奥までは液が浸透していないと考えた方が良いと思います。

また、各種洗浄液は、拭き取るのが前提となりますので、拭き取りやバキュームの吸引がしっかりされていない場合、残った洗浄液により返ってノイズの発生源になる場合があります。

僕が色々と試した中では、LYRAのVPTと、S.S LaboratoriesのRKC-21 Premium mk?が優れていると思います。LYRAはカートリッジメーカーですが、カートリッジ側から見て針先にダメージを与えないという観点からも考えて作られているそうです。ティアックの前にVPIを輸入していたのが同社ですが、当時はVPIの純正洗浄液は良くないということで廃棄していました。現代理店はどうなのか知りませんが…。

ちなみに、VPTは現在は入手難なので、現実的にはRKC-21 Premium mk?一択だと思います。両社は同じ場所で作られているという話も聞いたことがありますが、真偽は分かりません。

バキューム式で唯一異なるのが、ドイツのハンル社です。このメーカーは、ローリングブラシというオプションがあり、簡単に言うと、回転したブラシによる水圧で盤を叩き付けることで溝奥まで洗浄するという考えです。

原理的には、超音波洗浄機(&ブラシ)によるクリーニングと比べて、ローリングブラシの方が優れているとは考えにくいのですが、ローリングブラシによるクリーニング効果は、超音波式のそれと比べてもなぜか優れているのです。

最初はその理由がわかりませんでしたが、ローリングブラシの場合は、洗浄液の効果もあるからだと考えるようになりました。ちなみに、ハンルを扱っているアンダンテラルゴ社でも洗浄液はありますが、若干盤に膜が付くような印象があり(もちろんノイズは無いです)、僕はRKC-21 Premium mk?を推奨します。

手動拭き取り、バキューム式クリーナーであれば、この洗浄液が最も優れていると思います。

超音波洗浄の水に、それらのクリーニング液を混ぜた場合の効果を色々と実験しましたが、残念なことに拭き取りを前提とした洗浄液を混ぜるとノイズが増えます。

トークシステムの超音波洗浄機は、洗ったレコードを自然乾燥させるために、液が盤に残るのだと思われます。

超音波用クリーナーとしては、こんな物もありますが、他のクリーナー同様ノイズが増えました。レコード以外で使っています。アルカリ精製水は汚れは取れますが、ノイズが増えますので、やはり拭き取りが大前提のようです。

色々と使ってみて、唯一有りだと思ったのが、ドライウエルという商品です。

フィルム、印画紙の水切り剤です。自作で洗浄液を作る人の間では定番の品らしいです。洗ったレコードの水切りが良くなり、静電気も起きにくなります。
混ぜる量のバランスもありますが、副作用は感じません。

現在はシーガルフォー浄水(37℃)にこれを少量混ぜる方法で落ち着いています。この条件だと、洗浄効果に全く不満は有りません。

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