PC用MPDクライアントソフトはCantataがおすすめです。

MPDのクライアントソフトは、iPhoneのMPoDを使用していました。
多くのUPnPクライアントソフトと比べても操作性は1つ抜けています。MPDの再生がここまで普及した理由の1つはMPoD(MPaD)の存在も大きかったはずです。
自分がiPhoneを使っている大きな理由の1つでもあります。
しかし、MPoDは数年更新されていません。
そして、少し前からアップルストアからダウンロードできなくなりました。この件は海外のフォーラムでも話題になっていました。
原因は、iOS11から32bit動作のアプリが動作できないからです。
当方はまだiOS10のままですが、おそらくiOS11では動かないはずです。
32bitアプリの確認は、
設定 → 一般 → 情報 → Appで確認できます。
自分のアプリでは見事にMPoDだけがNGでした。
MPoDが使えなくなるなら、いよいよUPnPクライアントを使うしかないか?
と漠然と思っていたところで新しいMPDクライアントソフトを発見しました。
有料ソフトです。
改善を要する部分も多々あり、MPoDの快適性には遠く及びません。
が、いろいろと期待できる部分もありますので、紹介します。
MPDクライアントソフト Soundirok
この記事を書いている時点のバージョンは2.7です。
iPaD用アプリもありますが、手持ちのiPhone5Sの画面で紹介します。
1. 初期設定
初期設定はMPoDと変わりませんが、参考までに。
volumio2での設定です。
後述しますが、音源と同じフォルダ内にbooklet.pdfという名前でライナーノーツなどを保存しておけば、選曲の際に見ることができます。
2. 豊富な表示方法
アートワークの表示については、MPoDよりも優れています。
サムネイルでも縦横比が維持。MPoDの場合は正方形になってしまいますので、このような縦長のアートワークは引き延ばされていました。
曲の入れ替え、ランダム再生なども問題なく使えます。
音源の拡張子、周波数、ビット数も表示されますが、当方の環境ではWAV、AIFの24ビット音源は32ビット表示になります。
任意のアルバムおよび曲を選ぶと、Play Now(今すぐ再生)、Play Next(今聴いている曲の次に再生)、Add to Queue(現在のプレイリストの最後に追加)、Replace Queue(現在のプレイリストに上書き)と選ぶことができます。
加えて、Bookletの表示もできます。アプリ内で開くので便利です。
これに関しては、iPaDの大画面の方が向いている機能だと思います。
3. おすすめの表示モード Journal
ライブラリの表示方法も数パターンから選ぶことができます。
今回はその中でもおすすめのJournalを紹介します。
ジャンル、アーティスト、アルバム順のいずれかを選ぶことができます。
MPoDの場合は、アーティストはABC順、アルバムはアーティスト名およびアルバム名順にするか選択できました。
Soundirokの場合は、アーティストとアルバムリストを個別設定はできません。
個人的にはアーティストはABC順、アルバムはアルバム名のABC順が好みなので、この点は減点ですね。
アルバム一覧は
Bach: aaa
Bach: bbb
Bach: ccc
という感じで、作曲家から選びたいことが多いので…。
アーティスト一覧から任意で選んでみます。今回はTahiti80です。
アーティストのプロフィール、SNSや公式サイトのリンク、類似アーティストの紹介、ライブ情報と続きます。
間違った情報も結構ありますが…、なかなか面白いです。
4. 現状の問題点
ここまでは、素晴らしいソフトにしか見えないと思いますが、実際の問題点を。
I. 挙動が遅い、ソフトが重い
自分が使っているのがiPhone5Sですので、もっとCPUが高いハードウェアで動かすと違った印象もあるかもしれません。
ただ、MPoDやLuminのソフトなどと比べるとかなりストレスを感じます。
iPhoneがかなり熱くなることもありますので、ハードに相当の負荷がかかっている印象です。その分、提示できる情報量は多いので、うまくバランスを取ってもらいたいですね。また、ソフトが落ちることが結構あります。
II. 表示方法
アーティスト順などで並べたときに、右側にインデックスが表示されます。ABCDE…という具合です。これで下までスクロールせずに任意の頭文字に移動できるのですが、日本語のあいうえお…、アイウエオ…に漢字などすべての言語が表示されます。
左がアーティスト一覧で並べた場合です。
もはやインデックスが小さ過ぎて分かりません。
右のジャズ一覧くらいだと良いのですが…。
画面が大きいiPaDだと違った印象になるのかもしれません。
MPoDの場合は、アルファベット以外のインデックスはAとBの間にまとめられていましたが、その方がベターですね。
また、コンピレーションも個別に全部表示されます。
これも、MPoDのように、Variousでまとめてもらえるとスッキリとしてよいのですが。
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