アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団による、ファゴット協奏曲とトランペット協奏曲です。
Ernest Ansermet / Bassoon and Trumpet Concerto
DECCA SXL6375
通常、協奏曲の場合は指揮者ではなく独奏者の名前を表記するようにしていますが、今回はファゴットとトランペットでそれぞれ別の曲であるためこのような表記にしました。
アンリ・エレール(ファゴット)はヴィヴァルディとウェーバーを、ミシェル・キュヴィ(トランペット)はフンメル、レオポルト・モーツァルトの作品を取り上げています。
アンセルメ晩年の作品で、ED3が初出です。
世間のアンセルメのイメージとは少し違うタイプかもしれませんが、穏やかで好きな作品です。
レコードの裏ジャケを確認すると、この時代でもLXT(モノラル)の同型番も発売されていたようです。モノラルも60年代末までリリースされていたのですね。
ステレオとモノラルの同時リリースが10年以上続いたのは驚きです。
デッカの場合はステレオ/モノ用に最低3本のマイクを立てて録音していたはずですので、理論上はそれぞれのメリットがきちんと出ています。
クラシックの場合、両方リリースされている場合は、ステレオの方が圧倒的に人気があり両社の市場価格はかなり違いますので、考え方によってはモノラルで揃えるのもありだと思います。
ジャズはなぜかモノラルが人気ですね。
真ん中にエネルギーが集まってそれっぽいからでしょうか。
レーベルによっては2本のマイクで録音していて、モノラルはそれをミックスしただけの作品も結構あります。
ステレオ録音なのにモノラルの方が人気になってしまう不思議な現象が起こることもあります。
あえて、作品名は出しませんが、そんな作品を比較もせずに”JAZZはやはりモノラルだ!”と言ってしまうと…。
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