ストリーミングサービスTidal vs Qobuz

ロスレス・ストリーミングサービスのTidalとQobuzについて紹介しましたので、2つのサービスを比較してみたいと思います。

ストリーミングサービスTidalを日本で受信する方法
日本では正式にスタートしていない、ストリーミングサービスTidalを受信する方法。
ストリーミングサービスQobuzについて
仏のストリーミングサービス、Qobuzを受信する方法と、Luminアプリを使った選曲方法。

ストリーミングサービスTidal vs Qobuz

1. 料金プラン

Tidalの場合、契約する国によって変わります。
当方は香港契約で月額1300円程度

MQAにも対応したプレミアムプランの場合
英国19.99GBP
米国19.99USD
香港96HKD

Qobuzは契約国に左右されずに一律固定
ハイレゾに対応したSTUDIOプランの場合
24.99USDです。
別途、年間契約249.99USDというプランもあります。
長期利用を考えるとこちらの方がお得です。

さらに、プラス50USD追加で、sublime+というハイレゾ音源を割引で購入できるプランもあります。
かなり安くなるので、月1枚程度ダウンロード購入するのであれば元は取れます。

当方はPCMハイレゾはあまり買わないので、通常の月額プランで加入しています。

月額2700円程度です。

2. 再生できる環境の違い

手持ちのオーディオシステムで再生できるのか、どうやって再生するのかは大きな問題ですが、TidalとQobuzの対応状況はほぼ同じです。
両方契約して、Tidalは再生できるのに、Qobuzはできないということは無いと思います。

ネットワークプレーヤーのアプリ、KazooやLumin、RoonやAudirvanaのソフトなどいずれも対応しています。
以前はRoonの対応がTidalのみだったため、大きなアドバンテージがありましたが、Roon 1.6でQobuzにも対応しています。

UIも対応する機器側の問題が大きいですが、スマホで再生するためのアプリの使い勝手はTidalのほうが良いです。Qobuzはけっこう落ちたりします。

TidalもQobuzも日本国内では正式に対応していないサービスです。
そのため、スマホにアプリを入れる際も、国内のアカウントだと弾かれます。

iOSに入れる場合は、外国のApple IDを取得する必要があります。

詳細は省きますが、参考になるサイトを紹介しておきます。
参考: 2019年iOS12対応。iPhoneのApp Storeで海外のアプリをインストールする方法。海外ディズニーのアプリの入れ方を解説します。

3. 楽曲の数

Tidalのほうが多いと感じます。
感覚的には、倍くらい多い気がします。

聴く音楽のジャンル、レーベルでも状況は変わると思います。

ただ、同じアーティストでも、この作品はTidalのみ、これはQobuzのみ、というのは意外と多くて結局どっちも契約しないとダメだなというパターンは多いです。

Roonの画面だとTidalとQobuzのアイコンで表示されるので分かりやすいと思います。

以下、幾つかのアーティストを紹介します。
ただし、同じアーティストでもTheのある無しとか、別のアルバムは違うアーティストとして認識されているケースも散見されます。
これが全アルバムということではなく、目安程度で考えてください。

I.Belle and Sebastian


14タイトル。
若干Tidalが多め。

II. 中島 美嘉


日本人作品はSpotifyほど多くはありませんが、ある程度メジャー作品は網羅されている印象です。
33タイトル
ほぼ同じくらいです。

III. Miles Davis


メジャーアーティストになると、再発やリマスター盤も絡んできますので、同タイトルが複数表示されたりもします。
数百タイトルあることも珍しくありません。

マイルスは147タイトル。
便宜上、最初の1ページを表示しています。

IV. Isabelle Faust


23タイトル。
注目すべきは、ハイレゾ音源が比較的多いことですね。

バッハの無伴奏もハイレゾでありますが、この一覧だと表示されていませんね。別アーティスになっているようです。

V. Sviatoslav Richter


リヒテルクラスになると膨大な数です。
388タイトル。
ややTidalのほうが多い印象です。

実際にじっくりと比較してみると、思ったよりも数の差は感じませんでした。
2-3割程度Tidalのほうが多い印象でしょうか。

ただし、MQAをデコードできない環境の場合は、FLACの96/24で再生できるQobuzの優位性もあると思います。

4. 音質について

これが一番難しいです。

そもそも同じマスターを使っているのかこちらで調べる方法がありません。
ハイレゾの場合はMQAとFLACの違いもあります。DACがMQAのフルデコードに対応しているか否かでも評価は大きく変わるでしょう。

当方のスタンスとしてはMQAがDSDや従来のPCMハイレゾよりも優れているとは思っていませんが、楽曲によっては優位性を感じるものもあり、同列として捉えています。

ユーザーとして選択肢が増えることは素直に喜ばしいことだと思います。

今回はあえてハイレゾではなく44.1/16の音源でいくつか真剣に比較してみました。
TidalとQobuzで音質的にどちらかの優位性は感じませんでした。

乱暴に言うとQobuzのほうが厚みのある力強い音、Tidalのほうがくっきりとした方向性は感じますが、作品によって印象が変わることもありますし、A/B比較で繰り返し聴いても差を感じない作品もあります。
手持ちのリッピングしたCDと比べても、同レベルでどちらが優位という印象は受けませんでした。

CDのリッピングする環境も、ネットワーク再生の環境もそれなりに気を使っていますが、これは環境によっても差が出る部分だと思います。

現時点でNASに4000枚弱の音源が入っています。
ストリーミングでCDと同等クオリティーの音源が数千万曲、自由に聴けてしまうのは、素晴らしいことだと思います。

TidalとQobuz最初に使うのはどちら?と聞かれればTidalを勧めます。
価格が1/2程度であること、音源の数と、選曲しやすさ(サイトおよびアプリのUI含む)の点です。

また、ストリーミングをするようになって、CDを買わなくなったかといわれると、逆で購入するペースが上がっています。
新譜で買うときは、ストリーミングにあるかないか、ハイレゾはあるかどうかで決めるようになりましたが、ストリーミングに無いアーティスト、レーベルを収集する癖がついてしまいました。

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