Volumio2(version: 2.806)

半年くらい前にRoonReady対応のDACを入手し、ラズパイ+I2S DACを使わない環境も構築し、気分で入れ替えて使うようになりました。

Volumio以外のSMPD、RopieeeXLとかも試していますが、常用はVolumioなので、久しぶりに設定をまとめてみたいと思います。

以前はPi 3 Model Bを使っていましたが、Pi 3 Model B+に乗り換えました。

手元にはPi2、3、3+に加えてPi4も2台ありますが、Pi3+をメインにしています。

音はPi4が一番良いと思います。消費電力、発熱の問題に加えて、当方の環境ではどうしても解決できないバグがあり、現時点で常用するのは難しいという判断です。

現在の環境
ハードウェア: Raspberry Pi 3 Model B+
NAS(Synology DS712+) UPnPおよびRoonサーバーとして
DAC: i2s接続 ES9028Q2M
再生アプリ: LuminおよびRoon

Volumio2(version: 2.806)について

現在のmpdとカーネルのバージョン
mpd version: 0.20.0
カーネル: 4.19.118-v7

1. SSHの利用許可

最初にこの作業をしないとSSHでアクセスできません。

Volumioをインストールしたラズパイが立ち上がった状態で

webブラウザで
http://volumio.local/dev/
と入力するとSSHアクセスの可否が設定できます。


SSH ENABLEをクリックします。

SSHについては省略しますが、RLoginというソフトを使用しています。
参考: RLogin

SSHでログインする場合は下記の通りです。
ホスト名: volumio.local
ログイン: volumio
pass: volumio

2. 事前準備

これをやっておかないと各種設定でつまずくことがあります。
#最新状態にアップデート

volumio@volumio:~$ sudo apt-get update

3. I2S DACでDSD再生をするための設定

USB DACを使っている方の場合は、DoPでもDSD Native(対応DACのみ)どちらでもwebブラウザの設定項目から簡単に行うことが可能です。
ラズパイでI2S再生の場合、デフォルトではDSD再生できないDACが殆どです。

当方が使用しているES9028Q2Mの場合、フランスのAudiophonics I-Sabre ES9028Q2Mで公開されているプラグインを使用すると、DSD128まで再生可能になります。

#ファイルのダウンロード

volumio@volumio:~$ wget https://github.com/audiophonics/Volumio2_I-sabre9028_plugin/raw/master/Q2M_kernel_4.14.92.zip
volumio@volumio:~$ miniunzip Q2M_kernel_4.14.92.zip

エンターを押すと、zipファイルが自動で展開されます。

volumio@volumio:~$ cd Q2M

プラグインのインストール

volumio@volumio:~/Q2M$ volumio plugin install

webブラウザでhttp://volumio.localにアクセスし、インストール済みプラグインにアクセスして、Audiophonics ES9038Q2MをON アクティブにする。

次にプレイバックオプションでI2S DAC一覧の中からAudiophonics I-Sabre ES9028Q2Mを選択する。
自動で再起動されますので、再起動後、もういちどプレイバックオプションにアクセスし、DSD Playback ModeをDSD over PCM (DoP)に変更。

これでDSD128までは再生できるようになりました。

次に再度SSHでアクセス

#alsamixerの設定

volumio@volumio:~$ sudo alsamixer -Dhw


フィルターカーブの設定ができます。お好みでどうぞ。

参考: audiophonics/Volumio2_I-sabre9028_plugin

4. 再生環境の構築

現在利用しているサービスは、Spotify、UPnP、Roonです。

I. Spotify

少し前のバージョンから簡単に対応できるようになりました。
プラグインの中からVolumio Spotify Connect2を選んでインストール。

インストール済みの中にVolumio Spotify Connect2表示されますので、ON アクティブにして設定を選択。ビットレートを最高の320にしてSave。

知らない間にギャップレスにも対応しました。

また、100万以上の高級機器でもSpotifyのボリュームで全体のDACとしてのゲインも連動してしまう機器も結構多いです。これはDACをプリ兼用で動かす機器にとっては音質的にかなりデメリットです。

まあ、もともと圧縮音源ではありますが、Volumioの場合、Spotifyの音量をMAXにしてDAC側の音量をきちんと可変できます。

これで、Spotify Connectできます。

Spotify Connectの場合、スマホはあくまでも選曲で利用するだけなので、スマホを閉じてもそのまま再生できます。

現在のファームウェアでは、Spotify、UPnP、Roonを使う場合、その中でどれか再生していると、それを停止しないと他の再生はできない仕様になっています。

II. Luminを使ったUPnP再生

以前に紹介したときと変わっていません。
VolumioはデフォルトでUPnPに対応しています。

webブラウザからの設定で、設定 → ソース にあるUPnPレンダラーがONになっていれば、Luminアプリで再生できます。

“LuminやKazooのアプリが使える”=”OpenHome”=”TidalとQobuzが使える”と思っていましたが、Volumioの場合はLuminやKazooで動かすことはできますが、ストリーミングはそのまま利用できません。そのため、BubbleUPnP Serverを使っています。

以前に紹介したままなので省略します。

BubbleUPnP Serverを使いVolumioでTidalを受信する
BubbleUPnP Serverをインストールすることで、Tidal非対応のネットワークプレーヤーでも受信することが可能です。Raspberry Pi(ラズパイ)のVolumioを例にTidalを利用する方法を紹介します。
ストリーミングサービスTidal vs Qobuz
ロスレスストリーミングサービスであるTidalとQobuzを比較してみました

Tidal、Qobuzは日本では正式に対応していません。
そのためトンネベアというVPNソフトを利用して海外から申し込んだように偽装して契約する必要があります。当方はこのやり方で申し込みしましたが、すでにQobuzの場合はこのやり方では難しくなったようです。

III. Roon

以前はSSHからコマンドで設定していましたが、プラグインで簡単に対応できるようになりました。

プラグインからRoon Bridgeをインストールするだけです。

現在はSynology DS712+をUPnPおよびRoonサーバーとして利用しています。

Synology DS720+を購入
メモリ増設、SSDキャッシュ可能なSynology 720+を導入しました。RoonCoreとしても使用可能です。

5. 不要な機能をOFFする

I. USBをオフにする

DACへはI2S接続、音源はLAN接続でNASから読み込んでいますので、USBは使っていません。
USBをオフにする方法です。

以前に紹介したときと少し変わっています。

#事前準備

volumio@volumio:~$ apt-get install python build-essential git device-tree-compiler gcc-4.9 g++-4.9 
volumio@volumio:~$ sudo apt install libusb-dev 
volumio@volumio:~$ sudo wget http://www.gniibe.org/oitoite/ac-power-control-by-USB-hub/hub-ctrl.c 
volumio@volumio:~$ gcc -O2 hub-ctrl.c -o hub-ctrl -lusb 
volumio@volumio:~$ sudo cp -a hub-ctrl /usr/local/bin

sudo nano /etc/rc.localで下記コメントを追加

#USB off
sudo hub-ctrl -b 1 -d 2 -P 2 -p 0; /bin/sleep 2; sudo hub-ctrl -b 1 -d 2 -P 3 -p 0;sudo hub-ctrl -b 1 -d 2 -P 4 -p 0; sudo hub-ctrl -b 1 -d 2 -P 5 -p 0

再起動すると反映されます。

exit 0の上に書き込まないと有効になりません。

USBが起動しているか確認するにはUSBテスターを使う方法が簡単です。

コマンドで確認することも可能です。

volumio@volumio:~$ sudo hub-ctrl -v

デフォルトの状態
Port 1: 0000.0503 highspeed power enable connect
Port 2: 0000.0100 power
Port 3: 0000.0100 power
Hub #1 at 001:002
INFO: individual power switching.
WARN: Port indicators are NOT supported.
Hub Port Status:
Port 1: 0000.0503 highspeed power enable connect
Port 2: 0000.0100 power
Port 3: 0000.0100 power
Port 4: 0000.0100 power
Hub #2 at 001:001
INFO: ganged switching.
WARN: Port indicators are NOT supported.
Hub Port Status:
Port 1: 0000.0503 highspeed power enable connect

USBオフにした場合
Port 1: 0000.0503 highspeed power enable connect
Port 2: 0000.0100 power
Port 3: 0000.0100 power
Hub #1 at 001:002
INFO: individual power switching.
WARN: Port indicators are NOT supported.
Hub Port Status:
Port 1: 0000.0503 highspeed power enable connect
Port 2: 0000.0000
Port 3: 0000.0000
Port 4: 0000.0000
Hub #2 at 001:001
INFO: ganged switching.
WARN: Port indicators are NOT supported.
Hub Port Status:
Port 1: 0000.0503 highspeed power enable connect

II. HDMIの停止

sudo nano /etc/rc.localで下記コメントを追加

#hdmi stop
sudo /opt/vc/bin/tvservice -o
exit 0の上に書き込まないと有効になりません。

III. WIFI、BluetoothとACT LED、PWR LEDの停止

ACT LEDが緑色、PWR LEDが赤です。
sudo nano /boot/config.txt で下記コメントを追加

# Disable the ACT LED.
dtparam=act_led_trigger=none
dtparam=act_led_activelow=off

# Disable the PWR LED.
dtparam=pwr_led_trigger=none
dtparam=pwr_led_activelow=off

# turn wifi and bluetooth off
dtoverlay=pi3-disable-wifi
dtoverlay=pi3-disable-bt

#WIFIの確認
下記コマンド結果にwlan0が表示されなければ停止されています

volumio@volumio:~$ ip link show

IV. Ethernet LEDの停止

PI3では(多分)できませんでしたが、PI3+はイーサネット(LAN) LEDも消灯できます。

#事前準備

volumio@volumio:~$ wget -O llctl "https://drive.google.com/uc?id=0B-6zmEDJwxZEbmJkU3g2MlhMQWs&export=download"
volumio@volumio:~$ chmod +x llctl

sudo nano /boot/config.txt に下記内容を追加

# Disable Ethernet LEDs
dtparam=eth_led0=14
dtparam=eth_led1=14

V. ヘッドフォンなど不要なオーディオ出力の無効化

ラズパイ自体にはヘッドフォン、HDMIなど複数のオーディオ出力がありますが、使わないので無効化します。
volumio@volumio:~$ cat /proc/asound/modules
0 snd_bcm2835
1 snd_bcm2835
2 snd_soc_i_sabre_q2m

ここでいうと使っているのは
2 snd_soc_i_sabre_q2m
だけです。

Roonのオーディオ設定でもデフォルトはこの通りです。

#オンボードオーディオを無効化
volumio@volumio:~$ sudo nano /etc/modprobe.d/raspi-blacklist.conf

下記コマンドを入力して保存
blacklist snd_bcm2835

再起動します。

volumio@volumio:~$ cat /proc/asound/modules
0 snd_soc_i_sabre_q2m

RoonでもI2S-DAC以外無効化されました

6. その他SSHでよく利用するコマンド

バッファーサイズの変更

root@volumio:~# sudo nano /etc/mpd.conf

以下の値を任意で可変
# MPD Internal Buffering ###############
audio_buffer_size “2048”
buffer_before_play “10%”
########################################

alsamixerの設定

volumio@volumio:~$ sudo alsamixer -Dhw

#現在のカーネル確認

volumio@volumio:~$ uname -rv

#MPDバージョン確認

volumio@volumio:~$ mpc version

#温度確認

volumio@volumio:~$ sudo vcgencmd measure_temp

#電圧確認

volumio@volumio:~$ sudo vcgencmd measure_volts

#周波数確認

volumio@volumio:~$ sudo vcgencmd measure_clock arm

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